松浦悠士が夜王を襲名 ~函館競輪場~

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松浦悠士
誇らしく賞金ボードをかかげる
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ゴール前では「押し切れる」と確信
絆でつかんだ優勝

 18日、『第17回サマーナイトフェスティバル』の決勝戦が函館競輪場で行われ、松浦悠士が直線で鋭く追い込み初の夜王に輝いた。

 赤板前に動いた清水裕友が岩本俊介を出して3番手を確保。好位を確保した清水は佐藤慎太郎のけん制を受けるも力ずくでまくり切って乗った松浦悠士が、インを突いてきた山口拳矢とのゴール前勝負を踏み勝った。

 3連勝で完全優勝を飾った松浦は「(完全優勝は)3日間の開催で特殊だと思うが、こういう大きい舞台で、いいメンバーで、なかなかできることではない。今回は3日間番手だったので(清水)裕友、太田に感謝したい」と、ラインの仲間への感謝を口にした。

 「(清水の)後ろに付いていると、行くなと思ったが、慎太郎さんを避けすぎたのかな。加速して行ききると思ったけど、裕友が止まりそうで、後ろに阿竹さん、小倉さんもいて外に踏んだ。ゴール前でピンクの車番が見えて拳矢か!と。ダービーの時の慎太郎さんほどではなかったので踏み切れれば押し切れると」と冷静にレースを振り返った。

 2019年に競輪祭を制し〝競輪王〟に、今年は日本選手権競輪で〝ダービー王〟に輝き、輪界の王冠は2個獲得していた。「話を振られて気付いたけど、(残すは)賞金王だけかと思ったが、夜王を取らないといけないなと。(小松島記念の不振もあったが)裕友や師匠と相談しながらここまでこれた。自分だけじゃなくて周りの力ももらって結果が出た」。有言実行で〝夜王〟の称号を得た。

「G2を完全優勝できたのでオールスターが楽しみになった。ここで(開催が)ひと段落するので、(次走の)オールスターに向けてしっかり合わせたい」

小山裕哉記者

2021年7月18日 22時15分

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