松井宏佑が地元の牙城を守り優勝 ~小田原競輪場~
気力を振り絞り戦い抜いたシリーズ
8月29日(日)に小田原競輪場で行われた開設72周年記念『北条早雲杯争奪戦』は地元の松井宏佑(113期・神奈川)が優勝。S班の郡司浩平と和田真久留が欠場するシリーズとなったが、他地区に主役の座を渡すことなく難攻不落と言われる戦国バンクでシリーズを戦い抜いた。
「(優勝して)やったーって感じです(笑)ほっとしました。今日は前になってしまったんですけど、本当は前中団か後ろ中団から切った上を長い距離先行しようと思っていました。でも前になってしまったので引いて行ける所から仕掛けようと思いました。赤板で踏み合ったので落ち着いてから仕掛ければ出切れると思って。出切ってからは自転車が流れてくれましたね。疲労はあったんですけど気持ちで走れた。しっかり体が気持ちに応えてくれたと思う。(今回は郡司浩平と和田真久留が欠場となったが)しっかっり穴は埋められたのかなって。ホームは平塚ですけど、小田原も思い入れがあってデビューした所なので。大きいタイトルを獲りたいと思っていました。10月にフランスで世界選があるのでまずはそこに向けて。次は競輪祭まで空くと思うので結果を残せるように」
松井をリードしていた田中晴基(90期・千葉)は後ろを確認しながら直線で踏み込むも1車身差のままゴール。
「スタートは前からでも良かったので、あとは宏佑の閃きに任せました。付いていくのは楽だったんですけど強かったですね。抜ける感じは全くしなくて、直線があと5キロあっても抜けていないと思う(笑)それくらい強かったです。今回は本当にいい追加になりました。中2日で向日町ですけどこの流れのままいければ」
総力戦で挑んだ守澤太志(96期・秋田)であったが位置を取ってまくり上げるも3着まで。
「あんな感じで3番手を取りに行ってって感じでした。きつかったですね。結果的に松井君に展開がむいちゃいました。もうちょっと清水君が踏んでくれていれば面白かったですけどね。清水君も脚を使っていたし、柏野さんも持ってくるだうなって思っていました。もっとスパンってまくれれば良かったんですけどね」
小田原記念は今年も地元勢の優勝で幕を閉じた。ナショナルチームで切磋琢磨している松井宏佑は10月にフランスで行われる世界選手権に照準を合わせている。このまま追加が入らなければ11月の競輪祭まで日本の競輪で雄姿を見ることはできないが、さらに強く成長した姿をファンの前で披露してくれるに違いない。
2021年8月29日 17時15分
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選手詳細データ
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松井宏佑 選手神奈川・113期