平原康多が4年ぶりのG1優勝 ~弥彦競輪場~

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平原康多
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ゆかりのある弥彦競輪場でのG1優勝は別格

 10月24日(日)、弥彦競輪場を舞台に、『第30回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント』の決勝戦が行われ、平原康多(埼玉・87期)が優勝。4年ぶり通算8度目のG1タイトルを獲得した。

 号砲がなると、新田祐大がスタートを取りにいき北日本勢の前受け。新山響平が赤板前で誘導と車間を空けると、吉田拓矢の仕掛けに合わせて突っ張り先行。

 この踏み出しに北日本3番手の菅田壱道が踏み遅れると、平原はすかさず位置を確保して吉田を迎えいれる。3番手に入った吉田が最終の1センターから仕掛けると、新田がこの動きに反応して2コーナー付近から番手まくり。平原は新田の後ろに切り替えて直線で鮮やかに抜け出した。

 優勝した平原は「ラインが2分戦でほぼ、関東対北日本の2分戦。自分は援護して(吉田を)迎え入れられたけど、新田が強かった。前を取った方が突っ張るような流れになると思いました。拓矢が踏んだ時に、新田が慌てて踏んでくれたので、拓矢も気を使ってくれましたね。(新田の後ろになって)自分が思い切り行くような感じにならないと、諸橋さんにもチャンスがないと思って思いっきり行った。ワンツーだったら、何の心残りもなく喜びだけの開催になった」と、レースを振り返る。

 平原にとって弥彦競輪場は特別な場所で喜びもひとしおだ。「ふるえるぐらいの声援をもらって力になった。産まれたのは岩室ではないけど、中学2年まで住んでて、幼少期はほぼでした。(父は)新潟で親戚も多い。親戚もだけど、ひとつ親孝行できたかな。(弥彦でのG1優勝は)別格かも。まだレース終わりでボーっとしてるけど、今年は落車で立て直せなかったりしたので、ここに来て力以上のものが出たのかな」

 今年は落車過多で苦しんだが、4年ぶりのG1優勝を決めて〝感謝〟の言葉を口にしていた。「(4年ぶりのG1優勝ですが)自分ではわからないですけどG1を勝っていないのはわかっていた。ここに戻ってこれて幸せです。(今年は)よくなる前に落車をしてまったくよくならない半年間だった。いろいろな人にアドバイスをもらってよくなってきた。(宿口がG1優勝して)関東で自分だけが背負っている感覚がなくなって肩の荷がおりたのかもしれない。(GP一緒に走るのは)緊張もあるが、選手になった時からずっと一緒だったのですごい楽しみなレースになる。もっと体の状態をよくしていい走りができるように頑張りたい。4年ぶりですかね?。弥彦でG1を優勝できて拓矢と諸橋さんに感謝したいと思います」

 

小山裕哉記者

2021年10月24日 18時44分

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