松浦悠士が地元記念完全V ~広島競輪場~

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松浦悠士
4日間ファンの期待に応えて笑顔を見せた
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目一杯のハンドル投げで地元ワンツーを決めた
13度目のG3V

 広島競輪開設69周年記念『ひろしまピースカップ』は12日(日)に最終日が行われた。決勝戦12Rは、町田太我のまくりを交わした松浦悠士(広島・98期)が優勝。嬉しい地元Vを4連勝で飾り、年末のグランプリに向けて大きな弾みを付けた。
 レースは、前受けの地元勢を阿部拓真が押さえに行くと、町田太我は突っ張る素振りを見せたが一旦引いて5番手の位置で立て直す。最終ホーム目掛けて踏んだ町田は圧巻の加速力で瞬く間に前団をのみ込み、番手の松浦がゴール寸前で交わしてゴールした。
 「町田君も前を取って突っ張りたかったと思いますし、みんなで決めるにはその方が良かったと思うんですけど、引いたので。野原君が来なかったら叩けると思ったんですけど、挟まれる感じになってしまったので、池田さんと三登さんには厳しい状況というか難しくなりましたよね。後ろに阿部さんが入ったのが分かったのでギリギリまで待たないと中を割られたりしても嫌なので。ハンドル投げで差せるようにと思いました」
 レース後はウイニングランを通常よりも1周多く行い、詰めかけた地元ファンに深々と一礼する場面も見られた。
 「玉野記念(in広島)も全プロも完全優勝はできなかったので、4日間一着は嬉しいですね。みんなに見に来てもらっていますし。バンク内で表彰式もないですし、その分も優勝したら(ウイニングランで)一周多く回ろうと思っていました」
 最高の形で地元記念を締めくくった松浦が、今度は競輪界の頂へと照準を合わせている。

熊谷洋祐記者

2021年12月12日 19時00分

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