山田久徳が3度目の記念制覇 ~高松競輪場~

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山田久徳
3度目の記念優勝を達成
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山田久徳が古性優作(右・1番車)とのゴール前勝負を制す
次の目標はGⅠタイトル奪取

 2022年1月31日、高松競輪開設71周年記念『玉藻杯争覇戦』の決勝戦が行われ山田久徳(京都・93期)が優勝した。

 レースは地元の3人を背にした小川真太郎が赤板過ぎに出て先行態勢へ。小川は後ろを確認しながら最終ホーム前の2センターからペースを上げて踏み上げる。しかし7番手に置かれた松浦悠士の巻き返しは早く、最終2コーナーの出口で四国ラインを捕らえて先頭に立つ。松浦ラインの動きに古性優作も瞬時に反応。追いかけてからは、すかさず外をまくり上げて追走した山田久徳が差し切った。

 優勝した山田久徳は「古性君に全部任せていた。ホームで切り替えてそのまま、まくっていくのはさすが。後ろに付いていて尊敬できるレースでした。(出切って)ワンツーは決まったと思ったが、一瞬抜けないかと思った。そこよりもバックの松浦と慎太郎さんを越えるあたりがからまれる感覚があって嫌でしたね」とレースを振り返り、古性のレーススタイルを称えた。

 それと同時に山田自身に芽生えた感情もある。「古性君には前を任せているけど、自分も自力選手として、前を回れるくらいに脚をつけないといけない。練習をしっかりして、そういうレースをしていきたい」。近畿の自力選手として今後の山田のレースにも注目していきたい。

 山田は前検日に「昨年は記念を1本取れて、GⅠの決勝に乗れた。今年はもうひとつ上を目指したい」と抱負を語っていた。今回で幸先よく記念優勝を達成。「最近は成績がまとまってきている。調子をキープして取手にいきたい」と、今後は今年最初のGⅠ・全日本選抜競輪に向けての戦いが始まる。

小山裕哉記者

2022年1月30日 18時14分

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