山田久徳が4度目の記念V ~松阪競輪場~

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山田久徳
満面の笑みでトロフィーを掲げる
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⑦山田久徳が、まくりきった⑤三谷竜生を交わす
9月は猛練習に励み立て直した

 松阪競輪開設72周年記念「蒲生氏郷杯王座競輪」は山田久徳が優勝。今年の1月の高松記念以来、通算4回目のGⅢ優勝を達成した。
 
 「(記念は通算4度目の優勝)正直、デビューしてここまで記念を獲れると思っていなかった。1回獲れればいい方だと思っていたので。それくらい今の記念の制度で獲るのは難しいので。かなりうれしい」と、デビュー当時に思い描いていた未来よりも結果を残せていることを喜んだ。

 5月のダービーで失格し、9月はあっせんが止まっていた。その間に練習した成果がすぐに結果に表れる。「練習はほぼ、休んでいない。バッチリしたつもりだけど、これだけうまいこといくとは。8月の終わりに走り過ぎて(村上)博幸さんに『脚が落ちている』って言われていた。練習を見直せたのは良かった。こんなにいいとは思わなかったですけど」

 今シリーズは初日に三谷竜生の番手を回り、二次予選、準決勝はラインの先頭で戦い、決勝戦も信頼する三谷との連係だった。「自力の時はもう1つの感じで(三谷)竜生が強かった。(初日に連係して)抜けたのは大きかった。(落車は)ガシャーンと後ろの気配がなくなったけど、竜生がどこで行くか、わからないし(落車したのが)誰かもわからなかった。展開が味方しましたね。竜生が2コーナーで仕掛けてくれたし、それが一番大きい。ここしかない感じでした。(三谷と)ワンツーで良かったし、岡さんがいてくれて、後ろを気にしなくて良かったのもありました」

 次走はGⅠの寬仁親王牌に出場予定。「このまま1週間しっかり練習します。もうちょっと上を目指して」とさらなる激戦に目を向けた。

小山裕哉記者

2022年10月10日 17時18分

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