初日特選は地元ワンツー! ~向日町競輪~

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山田久徳
好スタートを決めてガッツポーズ
山田久徳が会心のまくり

 31日(木)に向日町競輪場開設73周年記念『平安賞』は初日が行われた。初日特選12Rは地元の山田久徳(京都・93期)と、村上博幸(京都・86期)が強敵を相手にワンツー。最高の滑り出しを決めた。

 スタートけん制が入り、地元勢は苦しい後ろ攻め。山田久は前で待ち構える北井佑季に、例のごとく赤板で突っ張られてしまう。万事休すかと思いきや、中団からすかさず坂井洋が仕掛けたことで展開が一変する。北井を叩いた坂井と、巻き返した太田竜馬で踏み合いになる。山田久は最終ホームで北井の外に追い上げて、まず南関勢を無力化。2コーナーからまくると、目が覚めるような加速で前団を一蹴した。「自分でもびっくり」と、普段は冷静な山田久も声を弾ませてレースを振り返った。
 「スタートは中団から行きたかったけど、後ろになったんでしっかり押さえてと思ったら北井君なんで突っ張られた。でも、結果的に良い感じにはなった。中団中団を回りたかったし、ジャンで追い上げられなかったのは失敗。もうワンテンポ早く行っていればもっと楽だったと思う。2コーナーで踏んだ時に、意外に進んでくれて自分でもびっくりした。自分が思っている以上に調子は良いのかもしれない」

 山田久の強さに太鼓判を押したのは、差して1着の村上。仕上がりが良いというよりも、これが今の山田久の力なのかもしれない。
 「前回(オールスター)の最終日に(山田)久徳の強さとか、成長を実感したので、今日(初日)はしっかり追走しようと思ってました。もっとスコンと差せるかと思ってたら全開で抜きにいかないと無理だったんで、そこでも成長を実感しましたよ」

 最高のスタートを決めた地元コンビだが、ここからが本番。地元の牙城を守るべく、一瞬たりとも気の抜けない戦いが幕を開けた。

熊谷洋祐記者

2023年8月31日 18時54分

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