援軍得た北井佑季が特進へ ~川崎競輪場~

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北井佑季
埼玉勢の援護を受けて特進をつかむ
埼玉勢が加勢

 川崎競輪ナイターF2は8日(火)に最終日が行われる。注目はA1、2班の決勝戦。地元の北井佑季(神奈川・119期)が特別昇級へリーチをかけた。

 準決勝の北井は初日と同じく赤板からの突っ張り先行。ただ、番手がもつれて最終ホームで追い上げた平原啓多(埼玉・97期)が北井後位にはまり込んだ。北井は「今までで一番厳しい展開だったかもしれないです。後ろが離れて、別線がハマっているのは分かった。慌てず脚を回す事ができたし、意外と冷静に走れました。それで最後も踏み直す脚が残っていました」。
 脚を回せたとはいえ、平原にとっては必勝パターンに思われた。それでも、北井は力強い踏み直しで堂々と押し切った。2着の平原はこう振り返る。
 「全然脚を使わないで番手に入れたし、最後は楽勝で抜けると思った。思いっ切り抜きにいったのに、とんでもなく踏み直されました。強過ぎる」
 決勝は南関同士の齋木翔(静岡・115期)が単騎戦を選択したことで、北井の後位が空くことに。番手に名乗りを上げたのは準決で敵として戦った平原だった。
 「図々しいかもしれないけど付かせてもらいます。特進がかかっているのは分かっているし、何もしないで抜くだけってレースはしたくない。精一杯援護して、それからですよね。でも、準決ですんなりで抜けてないですし、どうかな」
 心強い援軍を得た北井は「ここまで来たからには勝ちたいし、ここで特進を決める事を意識してやってきた。付いて下さるからには後ろの事も考えたレースです。行ける所から行ける所まで駆けるつもりで頑張りたい」とスタイルは崩さない構えだ。
 地元での完全VでA級戦を締めくくり、S級の舞台へと駆けあがる。

熊谷洋祐記者

2022年2月7日 22時15分

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