平原康多がゴールデンレーサー賞を制す ~いわき平競輪場~

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平原康多
特別選抜予選と同様に吉田拓矢とワンツーを決めた
関東ラインが上位独占

 いわき平競輪場で開催中の「第76回日本選手権競輪」。5月6日に開催4日目が行われ、メインの「ゴールデンレーサー賞」は平原康多(埼玉・87期)が制した。

 レースは、後ろ攻めの清水裕友が赤板過ぎに押さえて先行態勢へ。吉田拓矢は清水ラインをすかさずに追って中団を確保。前受けから下げた深谷知広が7番手で打鐘を迎える。そのまま清水が主導権を握り、吉田は最終ホーム過ぎの1コーナー付近から巻き返す。吉田が3コーナーで前団を捕らえると、追走した平原康多が交わして関東勢が上位を独占した。

 「(吉田がまくって行った時に)ちょっと(佐藤)慎太郎さんが飛び付いて来る雰囲気もあったので、そこだけすごく集中してしのいだ感じです。1走目の時より、体は全然良かった」と、前日の5月5日に休養日を挟んでいた平原の状態は上がっている。準決勝は地元の佐藤慎太郎を連れての自力勝負となった。

 吉田拓矢は平原に交わされて2着続きだが、動きは軽快。「清水(裕友)さんはヤル気があったんで、展開が向いたところもあるのかと。ラインで決まって良かったです。初手があそこ(中団)からで、清水さんが緩むようなら、切ってと思ってたんですけど(清水が)フカしてたんで、切れなくてああなりました。風が強かったけど、乗り越えられて良かった」

 3番手の諸橋愛は「初日(1走目)より軽く感じました。ただ、戦略的にはジャンくらいで行くっていうのもあったんで、(吉田が)踏むのかなっていうのがあって、その分、脚を使っちゃった。いつ行くのかわからなかった。感覚的には今日(4日目)も初日と同じだった。(1走)レースをやっている分、いいかなっていうのがあります」と、さすがの追走技術を見せてライン決着が決まった。

小山裕哉記者

2022年5月6日 18時30分

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