松浦悠士が大会史上初となる連覇を達成 ~玉野サマーナイトフェスティバル~
ビッグ初挑戦の犬伏湧也を番手で巧みにリード
7月18日(月)に玉野競輪場で行われた第18回サマーナイトフェスティバルの決勝戦は準決勝と同様に新鋭の犬伏湧也(徳島・119期)をリードしたS班の松浦悠士(広島・98期)が直線で鋭く抜け出して優勝。大会史上初めてとなる連覇を達成した。
号砲と共に新田祐大と佐藤慎太郎が飛び出して日本勢が正攻法に構える。北勢の後ろに山田英明-荒井崇博の佐賀勢が構え、犬伏湧也-松浦悠士の中四国勢は後ろ中団に陣を取る。後方8番手に構えていた岩持俊介が赤板手前から上昇して誘導員を降ろしたが、犬伏湧也は南関勢を一旦見送る。山田英明が南関勢の後ろに追い上げると冷静に動きを見極めていた犬伏湧也が2コーナーの下りを使って一気にスパート。すかさず空いた内を突いて山田英明が3番手の位置をキープ。単騎の森田優弥が外を踏み込んだが荒井崇博に飛ばされて外に浮く。新田祐大は後方から巻き返していたが森田優弥の煽りもあって苦しい展開に。最終2コーナーから車を持ち出した山田英明の車は思うように進まず、余裕を持って犬伏湧也をリードしていた松浦悠士が最終3コーナーからまくり上げてきた岩本俊介を張りながら直線の伸び比べを制して勝ち切った。
「犬伏君がレースを作ってくれたおかげですね。後ろから2番目が一番いいかなって思っていたんですけど、犬伏君がすぐに叩きに行きそうになって。でもその後は冷静に行ってくれたので。今日は昨日と違っていいペースで行ってくれたので。ホームでぐっとカカリ切った感じだったんですけど、3コーナーくらいから失速している感じでしたね。連係もこれで3回目になりますし、脚力や踏み方だったりが分かっていたので。新田さんが後ろにいるのがわかったので内を空けても慎太郎さんが入ってくる恐怖心もなかったですし、ギリギリまで待って踏みました」。
大会史上初となる連覇を達成した松浦悠士。2018年から5年連続で決勝に勝ち進んでいる相性の良い大会で、3年前の決勝は盟友の清水裕友の前で奮闘している。
「祐友と合わせれば3連覇ですね。相性良い大会なのかなって思いますし、スポンサードされているチャリロト場で勝てたのは良かったです」。
昨年のサマーナイト以来、今年初のビッグタイトルを手にした松浦悠士。来月には大事なG1、オールスター競輪が控えている。
「たくさん応援してもらってその期待にも応えられたかなって。オールスターのファン投票も2位に選んでもらったのでそれに応えられる走りができるように頑張ります」
2022年7月18日 22時35分
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選手詳細データ
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松浦悠士 選手広島・98期