松浦悠士が68周年以来で2度目の大会制覇 ~富山競輪場~

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松浦悠士
表彰式で満面の笑みでポーズを決める
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直線外を鋭く伸びてきた平原康多をタイヤ差で振り切って優勝
今年の川崎記念以来となる通算16回目の記念制覇を達成

 8月23日(火)に富山競輪場で行われた開設71周年記念『瑞峰立山賞争奪戦』の決勝は松浦悠士(広島・98期)が強力4車ラインを形成した東日本勢や、奇襲駆けに出た岐阜勢の抵抗を退けて68周年記念以来の大会制覇を達成した。
 正攻法に構えたのは関東勢。単騎の荒井崇博がその後ろに入り、中部勢が中団に構える。後方8番手に構えていた松浦悠士は不気味に車間を空け始めると青板バック線を目掛けて一気に踏み込み先頭に躍り出た。
 「山口君のスタートが早くて後ろになってしまったんですけど、前よりは後ろの方が良かったので。関東勢に突っ張られたらすべてが終わってしまうので。2周半でカマす感じで行きました」
 出切ってから一瞬、流しながら後ろを確認した松浦悠士は中部勢2車を受けて好位をキープ。そこからはもう思惑通りにレースを進めるだけだった。竹内雄作が最終ホームから番手まくりを発動。車間を空けて関東勢を警戒していた松浦悠士が最終バックからまくってゴール寸前で鋭く詰め寄る平原康多をタイヤ差でなんとか振り切った。
 「山口君が出てから流すようなら竹内さんも出渋るかなって思ったんですけど、全開だったので出て行ってくれるのを期待していました。(最終バック付近で)あそこで詰まって行かずに後悔するよりも、行ってダメでも仕方ないと思って。最後は(平原に)いかれた感じがありましたけど、(優勝は)どうかなって。今日のメンバーで勝てるとは思っていなかったので。良くて2、3着かなって。ギリギリでしたけどサンサンで良かったです。4車ラインに対して自力で勝てたので成長できているのかって思っています」

 オールスターから中3日での参戦ながら、疲れを見せることなく連日、抜群のパフォーマンスを披露していた松浦悠士。決勝戦は競輪IQの高さを示すにはこれ以上ないレースの読みと判断力で価値のある優勝をつかみ取った。
 

細川和輝記者

2022年8月23日 17時50分

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