山崎賢人が『第30回中野カップレース』を制す ~久留米競輪場~

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山崎賢人
中野浩一氏(左)と一緒に賞金ボードを持つ山崎賢人選手(右)
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まくり切った森田を1/2車身交わしてゴール
ナショナルチームでの練習の成果が実を結ぶ

 6月25日に久留米競輪場で行われた開設75周年記念『第30回中野カップレース』は山崎賢人(111期・長崎)が優勝。2018年に行われた取手記念以来となる5年7か月ぶり2度目の記念制覇となった。
 
 九州勢もS取りを狙ってはいたが、号砲とともにスタートに自信を持っている菅田壱道が飛び出す。新山響平を迎え入れて新山-菅田-阿部力也の北日本ラインが正攻法に構える。1番車を生かした松浦悠士が中団取りに成功し田尾駿介を連れて周回を重ねる。九州ラインの先頭を任された伊藤颯馬は6番手の位置で前団の様子を窺うと、赤板手前から力ずくで踏み込んで、突っ張り気味に抵抗する新山を叩き切る。単騎の戦いとなっていた森田優弥は初手から九州ラインを追い掛けて4番手の位置をキープ。後方8番手に置かれた松浦が最終1コーナーから巻き返しを狙ったが、伊藤をリードしていた嘉永が最終2コーナー手前から番手まくり。森田が最終バックからすかさずその外をまくり上げると、真後ろからの仕掛けに対応できなかった山崎ではあったが、最終2センターで松浦を張りながら森谷スイッチすると、直線で鋭く伸びてゴール線を駆け抜けた。

 【優勝者 山崎賢人】
 「もうしっかりラインとして機能しないといけないと思っていたので、内を締めてと思って。(伊藤は)しっかり新山君を叩き切ったのでとんでもなく強かったです。(嘉永が番手まくりをしたあと)すかさず(森田が)来たので、あっと思ったんですけど。その後ろをしっかりと思って。(切り替えたところの判断は)ちょっと迷ったんですけど、(嘉永と森田の)二人でモガき合っていたので。やっぱり周りが強い人ばかりなので、その時、その時で反応して判断しないといけないので。(5年7か月ぶりの記念優勝となったが)ラインのおかげなので。昨日も今日も。ありがたいですね。(昨年の競輪祭以来となる久々のレースで結果がでたことは)ほっとしています。(ナショナルチームで)すごくいい環境で練習させてもらっているので。(レベルアップしている実感は)あります。もっともっと強くなって先頭で頑張らないと。今回は(自力で動いた初日、2日目と)勝ち上がりで1着を取れていないので、その辺はまだまだです。力をもっと上げていかないと」

細川和輝記者

2024年6月25日 17時56分

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