纐纈洸翔がヤンググランプリ2024を制す ~静岡競輪場~


4コーナー前から内のコースを強襲
12月28日、静岡競輪場でヤンググランプリが2024が行われた。全員が121期の戦いで戦前の予想通りにラインの先頭を走った選手が激しく仕掛け合う。最後はナショナルチームの中野慎詞と太田海也が意地と意地のぶつかり合いでもがき合うが、優勝したのは内のコースを踏んだ纐纈洸翔。卒業記念も制している勝負強さをここでも発揮した。
【レース経過】
スタートは中野慎詞が出て大川剛と北日本勢が前受け。その後ろが太田海也-真鍋智寛の中四国勢、後藤大輝-東矢圭吾の九州勢、村田祐樹-纐纈洸翔の中部勢が7、8番手となり、単騎の山口多聞が最後方からレースを進める。レースを動かしたのは村田。赤板をめがけて一気にスピードを上げて行くが、後藤が間髪を入れずに叩きに出る。だが、太田の巻き返しも早く、最終ホーム前に先頭に立って主導権を奪う。真鍋が太田の動きに離れると、太田の仕掛けにスイッチしたのは中野。番手に入った中野は2コーナーからまくり出るが、太田も意地を見せて、両者の踏み合いはゴール前まで長引く。激しい踏み合いを制したのは中野だったが、空いた内を踏んだ纐纈の強襲が決まった。
「(優勝した率直な気持ちは)素直にうれしいですね。一番後ろ攻めだけは嫌だったんですけど、なっちゃったんで、割り切って仕方ないなって思って周回中は走っていました。ジャン前から結構ハイピッチで、モニターを見たときに(太田)海也さんがちょっと流し気味だったので真鍋さんをどかせたらいけるかなって思ったんですけど、どかせずっていう感じで一番後ろになってしまいました。1センターくらいで村田さんがいいスピードだったので、そのまま行っちゃうかなって思ったんですけど、バックくらいで煽りをもらっていて、内が空いているのが見えたので海也さんの後ろぐらいまで行けるかなって思って切り込んだ感じですね。内を突っ込んだときは正直、空いてくれと思いながら行ったので、一か八かで行きました。(最後のゴール前勝負は中野)慎詞さんよりは前にいれたと思うので、みんなから、おめでとうって言われて、優勝したのかなって感じでした。(今後の目標は)自力をだしてしっかりG1のレースで力勝負できるようにしていきたいです。いま、愛知県と言ったら藤井侑吾さんだと思うので、愛知県と言ったら藤井侑吾さんと纐纈洸翔って言われるぐらいの自力選手になっていけたらなって思います。(今年一年を振り返り)夏が終わったぐらいから調子を落としていたんですけど、こうやって優勝して締めくくれたので来年につなげていきたい」
2024年12月28日 18時26分
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選手詳細データ
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纐纈洸翔 選手愛知・121期