郡司浩平が『鳳凰賞典レース』の初日特選を制す ~立川競輪場~

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郡司浩平
パワーある野口裕史をリードして別線を迎え撃つ
S班に返り咲いた2025年シリーズを白星スタート

 1月4日に幕を開けた立川競輪場開設73周年記念『鳳凰賞典レース』の初日特選は今年S班に復帰した郡司浩平(神奈川・99期)がグランプリでも連係した北井佑季を目標にレースを運び、別線の動きを見ながら冷静な判断力と、俊敏な立ち回りで白星スタートを決めた。
 
 レースは号砲とともに内枠の3名が飛び出したが、その外をスッと出た郡司浩平がS取りに成功して北井佑季を迎え入れる。清水裕友が前中団に構え、吉田拓矢-平原康多の関東ラインは後中団となる。正攻法に構えていた北井は後ろ攻めから上昇してきた山口拳矢を赤板で突っ張ってからペースを落とす。そして打鐘手前から巻き返しを狙った清水の気配を察知して一気にペースアップ。吉田は清水ラインの後ろを追い掛ける流れとなったが、踏み遅れてしまっていた山口の隙を逃さず中近ラインの前に一旦は収まる。最終ホームで激しくぶつかり合う北井と清水を見ながら最終1コーナーからまくりを発動。最終3コーナー付近で難関ラインを飲み込んだが、郡司が踏み遅れていた平原を張りながらスイッチして直線でシャープに抜け出した。
 
 「(清水裕友は)構えてまくりかと。そしたら(北井が)流したところを(打鐘付近で)来たんで、さすがですね。(最終)バックでヨシタク(吉田)が来た時に(北井は)加速できなかった。それで自分は一振りして、スピードを見てだったんですけど、戻った時に北井さんに詰まっちゃう感じだった。すかさず(吉田に)スイッチ(しようという判断)に切り替えさせてもらった。そこからは外の追い上げがなかったんで、あとは自分の感覚で(吉田との車間を)詰めていきました」

 二次予選は2023年9月に行われた松阪記念の準決勝以来での連係となる野口裕史の番手回り。初日特選を制した勢いそのままに冷静な立ち回りで別線を封じて連勝での準決勝進出を目指す。

細川和輝記者

2025年1月4日 18時00分

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