王者・古性優作の目指す先「G1の決勝で2回ミスしても…」 ~和歌山記念~
今年も和歌山記念から新年をスタート
和歌山競輪場開設75周年記念G3『和歌山グランプリ』が、1月10日(金)に開幕する。昨年のグランプリを制した古性優作(大阪・100期)は、ここから新年をスタートさせる。
昨年はオールスターと、寛仁親王牌、2つのG1を制し、暮れのグランプリを2度目の制覇。古性は、競輪界に絶対王者として君臨している。年間獲得賞金額の最高記録を更新した2024年を、こう総括した。
「まず、グランプリは脇本(雄太)さんのおかげでした。去年のターニングポイントは、4月にナショナルチームの合宿に参加させてもらったことが一つ。それと、3月に(ウィナーズカップで窓場)千加頼と初めて特別の決勝で連係できてうれしかった。去年のここ(和歌山記念)で、寺崎(浩平)君がキーマンっていう話をさせてもらって、彼は安定はしなかったと思うんですけど、近畿の主力として活躍してくれて、G1の決勝で連係できて、本当に嬉しかった。近畿の若い選手が飛躍してくれて、自分はそれに乗り遅れないようにと思って走った一年でした」
競輪に対して一切の妥協を許さない古性が、若手を刺激し、手本となり、実力を引き上げたことは間違いない。近畿全体としてのレベルアップを目指しつつ、自分自身をも、ストイックに追い込んでいる。
「正月は、初詣もせず、1日からがっつり練習しました。1月1日の練習をするには、(12月)31日は遊んでる場合じゃないですし、家からも出ずにケアして、22時には寝て。1日から思いっきり練習しました。今年の目標というよりも、もっと脚力を付けたいですね。どんな展開でも、優勝する脚力を付けたい。チャンスをモノにするのはもちろんなんですけど、チャンスがなくても優勝したい。チャンスがあって優勝するのは当たり前なんで。人間なんで、競走のなかでもミスはすると思うんですよね。G1の決勝で、2回くらいミスをしたとしても、優勝できるようになりたい」
一瞬のミスも許されないのがG1の決勝。それが競輪界の常識だろう。そこでミスをしたとしても、それを超越できる脚力を付ける。古性の目線の先は、誰よりも果てしなく、レベルの高いところを見据えている。
2025年1月9日 18時20分
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選手詳細データ
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古性優作 選手大阪・100期