地元勢が意地の勝ち上がり ~和歌山記念~

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椎木尾拓哉
昨年の借りを返す
10名中8名が勝ち上がり

 和歌山競輪場開設75周年記念G3『和歌山グランプリ』が、1月10日(金)に開幕した。10名参加した地元勢は、8名が勝ち上がり。地元の牙城を守るべく、一致団結してさらなる勝ち上がりを狙う。

 地元勢初笑いは、4レースの石塚輪太郎(和歌山・105期)だった。例年、並々ならぬ気迫で地元記念に挑んでいたが、今年は一転してリラックスムードで初日を迎えていた。それが功を奏したのか、原田翔真の番手回りから、落ち着いた立ち回りで1着を手にした。

 「毎年、気合を入れて走っていましたけど、それが空回りして、勝ちにこだわり過ぎて、内容も、結果もよくなかった。今年はいつも通りで、程よい緊張感で走れました。スタートで(渡辺)十夢さんが理想の位置を取ってくれて、ありがたかったですね。(原田)翔真があれだけ行ってくれたんで、自分にチャンスが生まれた。2回振った時に、翔真もかなりきつそうで、あれ以上待つと内も来ちゃうんで、踏ませてもらいました。ちゃんと自転車が進んでいる感じがしたし、気持ちも落ち着けています」

 これで地元勢に勢いがついたのか、5レースは復活を目指す中西大(和歌山・107期)が中団まくりで1着。地元勢が立て続けに勝利を手にした。

 「トレーニングは変えてないけど、自転車は思うところがあって前回から変えた。セッティングももういじることはないと思うし、調子が上がらないなかでも、やれることはやってきたので」

 そして、予選のメイン11Rを締めたのは、椎木尾拓哉(和歌山・93期)。昨年は一次予選敗退と悔しい思いをした大会で、まずは一勝を挙げた。

 ローラーから感触が良かったし、あとは実戦の感じがどうかなと思ってた。結果は良かったし、中釜も残ってくれて良かったです。あとはもう、気持ちの面を高めていければ」

 年に一度の大事な大会を、地元勢が熱く盛り上げる。

熊谷洋祐記者

2025年1月10日 19時00分

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