柴崎淳が二次予選を白星通過 ~福井競輪場~

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柴崎淳
準決は山田諒と再タッグ
5度目のG3制覇へ、まずは準決を

 松山にバトンを渡すリレーG3として福井競輪場で開催されている「第1回大阪・関西万博協賛競輪(G3)」は、6月11日の2日目に二次予選の7個レースで勝ち上がりが争われた。初日特選では人気を集めながら山田諒とのタッグで消化不良に終わっていた柴崎淳(三重・91期)は、二次予選の10レースで吉田茂生、山田裕哉の岐阜勢と連係し重責の番手回りで白星。ライン3人で上位を独占した。
 「青野(将大)君がイケイケなんで、そこを(吉田が)早めに叩きに行っても(ラインの)3人で決まるかというとそうでもない。自分もやってきたからわかるけど、二次予選でそういうレースっていうのも。ただ、結構、(吉田は)行く気だったんですけど」と、意思疎通をはかり、納得のまくりだったこと打ち明ける。
 18年の競輪祭、19年の共同通信社杯と2度のビッグ優出。ビッグレース制覇にもう手が届きかけていた。が、昨年9月の共同通信社杯で落車に見舞われて、腰椎骨折の大怪我を負った。3カ月以上のブランクを余儀なくされ、12月のグランプリシリーズで復帰を果たした。
 「正直、まだ本当のいいころと比べると6割くらい。まだ、体に自然とうまく力が入っていかない。それでも怪我明けにしては走れている方だと思っている。こういう状態のなかでも、お客さんは自分のいいころのイメージをもっていてくれてるみたいで、ビックリするような(人気の)オッズの時もある。そこに応えていきたいし、そういう意味では初日も迷ったところがあるんですよ…」
 初日特選は終始、包まれて脚を余したまま山田諒と共倒れ。人気を背負っていただけに後悔がなかったわけではない。
 「(最近は)番手が多くなってるけど、もともと追走するのは苦じゃない。(前々回の)松阪から(配分の間隔が)詰まってたんでレース勘というか、レース脚みたいのはアタリが続いたままで前回、前々回と変わらない」
 一昨年11月の地元、四日市記念以来、5度目のG3制覇にまずはクリアしなければならない準決は、再度、山田諒の番手。二次予選同様にラインでの決勝進出が理想も、今度はいざとなれば自力発動で初日特選と同じ轍は踏まない。

竹内祥郎記者

2021年6月11日 18時55分

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