松井宏佑がシリーズ牽引 ~小田原競輪場~

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松井宏佑
3日目の準決はS班の守澤太志が後ろを固める
先輩たちの思いを継いで

 小田原競輪場で開催されている開設72周年記念「北条早雲杯争奪戦(G3)」は2日目を迎え、二次予選の7個レースで勝ち上がりが争われた。今シリーズは小田原記念を3度制している郡司浩平と昨年Vの和田真久留の2人が欠場を余儀なくされ、松井宏佑(神奈川・113期・S1)が地元のエースとして存在感をみせている。初日特選では別線で勝負した深谷知広に力の違いで見せつけられたものの、二次予選では先行策から押し切って人気に応えた。
 「車番も良かったんで、前を取って誰も来なかったら突っ張って、(別線が)来たら引いて行けるところからと思ってました。(いずれにしても)先行したかったです」
 他地区ながらもタイトルホルダーの成田和也を連れて、主導権取りに迷いはなかった。
 「出切るまでに予想以上に脚を使ったけど、初日よりはいいと思う。初日はいい感じで出切ったのに末脚がなかった。今日(2日目)は最後まで踏めるようにっていう感じでした」
 ナショナルチームに所属している松井は、通常なら前回のオールスター直後にチームに戻ってハードトレーニングをこなす日々。が、今シリーズの前は1週間のオフ期間があり、今週の月曜日からナショナルチームの練習を再始動した。
 「長い間オフをもらって、そのあと月曜、火曜とウエートトレーニングも含めて、追い込んでやってきた。昨日よりは良かったけど、まだ疲れが抜けない。室内の練習だったし、この炎天下だったりもあって体にはこたえる」
 それでも昨年の小田原記念の決勝でラインを組んだ郡司、和田が不在の地元シリーズとあっては、松井にも責任感が芽生えざるを得ない。
 「(郡司、和田は)2人とも家で見てくれてますかね。なにをやってるんだよって、言われないように」
 2年連続で郡司が、そして昨年は和田が。3年連続で地元選手が覇者に輝いている小田原記念の流れを松井が崩すわけにはいかない。

竹内祥郎記者

2021年8月27日 19時30分

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