平原康多が復活の狼煙 ~松阪記念~

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平原康多
復帰後初勝利に力のこもったガッツポーズ
今年6度目の落車を乗り越えて

 松阪競輪開設71周年記念「蒲生氏郷杯王座競輪」は10日に2日目が行われた。二次予選10Rでは、蕗澤鴻太郎(群馬・111期)の先行に乗った平原康多(埼玉・87期)が番手まくりで1勝。8月小田原記念で落車し、そこから2走目で復帰後初勝利を挙げた。

 初日特選では、宿口陽一後位で好展開が巡るも本来の伸びが見られず4着。そこからハンドル周りのセッティングを大幅に修正して臨んだ2日目だった。「昨日(初日)は新しいことに取り組んだけど、うまくいかなかったので、今日(2日目)はセッティングを変えて断然よかった」と振り返る。
 
 東京五輪を終えた脇本雄太(福井・94期)が競輪に本格的に復帰し、オールスターで準V。直後の向日町記念は圧巻の完全優勝を飾った。オールスターの決勝でそのスピードを体感した平原が、何も感じていないわけがない。「脇本君は競輪界全体を震わす驚異的な走りをしている。挑戦しないと追い付けないし、追い越せない。その気持ちがなくなったら終わりなので」。幾多の落車を乗り越えて、平原は打倒脇本に燃えている。

熊谷洋祐記者

2021年9月10日 19時21分

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