北井佑季がS級デビュー戦で快勝 ~川崎競輪~

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北井佑季
大粒の汗を流しながらレース後は取材に応えた
見事に逃げ切り勝ち

 川崎競輪F1『ジャパンカップ×HPCJC』は初日が終了。地元でS級デビュー戦を迎えた北井佑季(神奈川・119期)は、力強い逃げ切り勝ちで初陣を飾った。

 北井はいきなり予選メインの11Rに抜てきされた。さらに、番手を回った近藤保(千葉・95期)とのワンツーが、2車単2.0倍の一番人気に推され、大きな期待を背負ってのS級デビュー戦だった。
 「レース前にオッズは見ないようにしてました。余計なことは考えないようにしていたので。とにかく自分の力を出し切ることだけに集中していました。出切ってから流さずにどこまでいけるかってレースをしようと思っていた。でも、そんなに人気だったんですか」
 雑念を取り払ったことが功を奏したのか、レースは見事な逃げ切り勝ち。A級時代に貫き通した先行でS級初勝利を飾ったが、同じ先行でもS級での勝手の違いも体感したようだ。
 「3分戦で、相手の切り方次第では突っ張りも考えていました。でも、見えない巧さというか、赤板での切り方の巧さを感じました。A級とはやっぱり違いますね。それに、最後も差されたと思いましたよ。ゴール前で抜きに来るスピード感も違う」
 A級とS級の違いを体感し、今度は準決勝へと目を向ける。相手はG1級の機動型、高橋晋也(福島・115期)だ。
 「高橋君は強いけど、相手がどうこうとかは考えないように。自分のラインが3車だし、今は自分の力を出し切ることだけです。それだけに集中して走りたい」
 初日を制した勢いのままに、いきなりの『ジャイアントキリング』があるのか、注目の10レースだ。

熊谷洋祐記者

2022年6月1日 18時05分

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