北井佑季が逃げ切り連発で準決勝に進出 ~富山競輪場~

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北井佑季
圧巻の先行力を発揮して富山バンクを沸かせる
カターレ富山時代に3年間過ごした場所で力もみなぎる

 8月4日(金)に富山競輪場で行われた開設72周年記念『瑞峰立山賞争奪戦』のシリーズ2日目の10レースで北井佑季(119期・神奈川)が青板バックから突っ張り先行に出て、別線に付け入る隙を与えることなく2周半を逃げ切った。タイムも抜群でラスト一周を18秒9、上がりタイム9秒5で番手を回ったS班の佐藤慎太郎をも振り切って見せた。
 
 「前を取って、奥村(諭志)君もすかさず来るようなタイプではないと思ったので、突っ張ってからうまくペースに入れられたと思います。突っ張るかどうかも含めて走りながらどうするか考えてたんですけど、うまく突っ張れたのかなと思う。(畑段は)出切ろうって感じではなかったのもありますけど、しっかりそこで踏み上げられました。33なんで、4コーナーからゴールまでが短いのもあるし、別線に踏まされるような感じでもなかったので押し切れたのかなと思う。2周半を踏み切れる脚はあると思う。後は同じような展開にならなかった時に、どう力を出し切るかだと思います」
 
 富山は競輪選手になる前のカターレ富山に所属していた3年間お世話になった思い出の場所。知り合いも多く、北井の背中を押す声援も大きい。
 「富山は地元以外で一番長く過ごした場所ですし思い出はありますね。本当に競輪場からも近くて、踏切を渡ってちょっと左に行った所にあったアパートに住んでいました。ジャンの音が聞こえるくらい近かったですね。初日から声援も聞こえていますし、力になりますね。ここ最近は準決勝が壁になってしまっていて決勝に勝ち上がれていないですし、今回はしっかりと決勝にと思ってきました」
 
 以外にも近況は準決勝で敗れているケースが多く、G3の決勝は去年11月の富山以来乗れていない。連日の動きを見れば仕上がりの良さは明らだろう。S班の郡司浩平を背に持てる力を出し切れば、高松宮記念杯以来となる郡司浩平と2度目のワンツー決着だ。
 

細川和輝記者

2023年8月4日 18時55分

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