世界選終わりの橋本英也はロードバイクで登場 ~青森競輪~

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橋本英也
ロードバイクで競輪場入り
パリオリンピックを目指すアスリート

 青森競輪モーニングF2が26日(土)に開幕する。粒ぞろいのメンバーがそろったが、初日特選7Rにはナショナルチームの中長距離種目で活躍する橋本英也(岐阜・113期)が登場。前検日にはロードバイクにまたがって颯爽と競輪場入りした。

 25日の前検日、いきなり検車場がざわつきだした。
 「ロードバイクに乗ってきたやつがいるぞ!」
 青森競輪場は青森駅から車で約30分ほど離れており、山を登った先にある。バイクで来た選手は見たことがあるが、自転車での競輪場入りは前代未聞…。皆の注目を一身に集めて登場したのは橋本英也だった。
 「空港からロードバイクに乗って遠回りして来ました。空気が良いから気持ちいいなあ。え、羽田から?そんなわけない(笑)。青森空港ですよ」

 爽やかな汗を流しながら取材に応える橋本は、ナショナルチームに所属し、日本代表として中長距離種目でのパリ五輪出場を目指すアスリートだ。先日、イギリス(グラスゴー)で行われた世界選手権を振り返る表情は、真剣そのものだった。
 「チームパシュートで8位は、良かったと思います。今の自分達の世界ランキングが8位で、その通りの結果が出た。オリンピックに出られるのは上位の10チーム。その中で8位を取れたってことは、オリンピックへの道がつながったってことなので。(オリンピック出場は)この先のアジア選手権、ネーションズカップでの結果次第になります。それに、グラスゴーは重いトラックなんですけど、その中で日本記録に近いタイムが出せたことも良かった」

 パリ五輪への道は、確かに続いている。日本チームとして、どれだけ多くの選手をオリンピックに出場させられるかが、非常に大事なことになってくる。
 「自分が個人で出たエリミネーションはギャンブル性の高い競技だし、そっちは力を出し切れずに終わっちゃったけど仕方ない。今は、個人よりも団体競技でのオリンピック出場に重きを置いているので。個人種目だと、同じ国からのパイの取り合いみたいになっちゃう。そうじゃなくて、団体として、より多くの日本人選手をオリンピックに出したいんです」

 世界と戦う橋本の走りは、週末に多少早起きしてでも見る価値が存分にある。

熊谷洋祐記者

2023年8月25日 17時27分

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