二次予選はＳ班の守澤太志と連係

　9月7日立川競輪開設72周年記念「鳳凰賞典レース」の初日が行われた。11レースの一次予選では北井佑季が圧巻の逃走劇で逃げ切る。追走した鈴木竜士が「いままでに付いた先行選手で過去イチの強さ」とうなるほどの強さだった。

　北井は別線に警戒されるが打鐘前2コーナーのくだりを使って一気のスパート。磯島成介を軽々と叩くと別線はまったく太刀打ちできずにライン３人を上位独占に導いた。

　「後ろが鈴木竜士さん、岡田征陽さんの地元2人だったし、ラインで決まるように行った」と地元の２人と決めたが、自身も立川バンクは「誰よりもここにいますし、目を閉じても走れるくらい」というほど練習に精を出している場所。〝地元〟のつもりで走っているに違いない。

　「立川は直線が長くて、コーナーはカントがあり、短い。400なんですけど、特徴的なんです。走り慣れているから回すところと踏むところをわかっているのが大きい」と練習バンクのアドバンテージを最大限に生かす走りができている。

　直前には京都向日町記念でGⅢを初優勝したばかり。今回は中２日での開催になるが「いつも変わらない」と疲れた姿は見せない。「力を出し切れないと勝ちにつながらない。記念を取って警戒される開催ですが、その上を行く気持ちと走りができれば勝ちにつながると思う。特選メンバーにはいい選手がいますし、今回はすごいメンバー。明日以降も楽しみです」と強敵との対戦を心待ちにしている様子だった。

　北井は明日の二次予選10レースに出走。S班の守澤太志が番手回りになるが、逃げ差し争いに注目したい。

• 選手詳細データ

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  北井佑季 選手神奈川・119期