• 平塚競輪場 KEIRINグランプリ201712/28〜12/30

後記 GP 平塚 12/28 ヤンググランプリ

鈴木竜が絆の力でV

鈴木竜士

鈴木竜士

 グランプリシリーズ(平塚競輪場)2日目の12月29日に、「ヤンググランプリ2017(G2)」が行われた。激戦の大一番は吉田マークの鈴木が追い込んでV。若手の頂点に立ち、優勝賞金505万円(副賞含む)を手にした。
 吉田とは同期同県の先輩、後輩の間柄、そして一番近いライバル。昨年大会ではラインを組むことのなかった2人だが、今年の大一番で鈴木は吉田に前を託した。エリート集団の107期。その中でも実力者の2人が力を合わせれば、別線は太刀打ちできなかった。苦しみ抜いた一年間。それでも、最後は笑顔で終わった。
 「(吉田)拓矢は冷静に走ってくれたし、いいレースでした。自分はもっとやれることがあったかなと思う。本当にいい関係かなと思います。今年は成績も伴わないし、やってきたトレーニングもすぐに結果が出なくて。もどかしかった。拓矢のおかげで、最後にこうやって締めくくれてよかったです」
 絆の力で手にした勝利。レース後は何度も吉田への感謝の言葉を繰り返した。次の連係は、さらなる高みで。この優勝を追い風にして、今後の邁進を誓った。
 「次は(吉田の)前で頑張れるように。そのためにはG1に出ないことには。G1を獲りたいって気持ちはありますし、その前に記念なりG2なりも、しっかり決勝にコンスタントにあがって。優勝狙える位置まではいたいです」
 太田は狙い通りのポジションから仕掛けるも、あと一歩及ばず準V。
 「あの位置(3番手)を取れたら勝ちだと思っていました。いったと思ったんですけどね。内から鈴木さんが来て。寄ってこられて、あれでフラフラになってしまった。止まった感じはなかったけど、車輪は負けているなと。力は出し切れたし、来年(のYGP)は、運が向いてくれれば優勝できるかな」
 堀内は、直線で最内のコースを踏むも3着まで。
 「先輩たちのアドバイスで内に行こうと。(2センターで内)コースが空いて、チャンスと思ったら鈴木君が降りてきて。そこで、バックを踏んでしまいました。鈴木君が外を行ってくれれば…」
 吉田は大一番でも持ち味の先行勝負。鈴木をVに導くも、8着に終わり眉をひそめる。
 「残れるように駆けたんですけど、あれで残れていないのは力不足です。(あっ旋がない1月に合宿などにいき)次は力を付けた姿を見せられるように」

Race Playback

レース経過

誘導員 : 山田幸司

 赤板前から吉田が上昇を始めると、新山も合わせて踏んで1センターで誘導員が退避。2コーナーで吉田が先頭に立つと、3番手は新山、太田で併走に。吉田は最終ホームからペースアップ。外併走の太田が2コーナーからまくって逃げる吉田をとらえたが、吉田自ら太田をけん制して空いた内を鈴木が突いて太田に踏み勝つ。2着には太田、3着にはバックから内に切り込んだ堀内が入った。

ページトップへ