地元コンビが再びワンツー ~玉野ミッドナイト~

photo-18218
城戸俊潔
ここ2戦の快走で不安は一蹴
photo-18219
兼本将太
追加参戦で初優勝を狙う

 9月3日からの玉野ミッドナイトは、各地区の戦力が拮抗。ここは城戸俊潔と連佛康浩の地元コンビに期待したい。落車続きでまだ影響は残る城戸だが、7月当所ミッドナイトから仕切り直し。8月高松、小倉とガンガン逃げて連続準Vと乗ってきた。今回の地元戦こそ持ち前の機動力を発揮して1月名古屋以来のVをゲットする。連佛にとっては、地元で上位を独占した7月のミッドナイト開催313着以来の当所戦。今度は自身が主役となりたい。この2人は直前の小倉でも準決、決勝と連係したばかりで、準決は城戸が逃げ切り、決勝は城戸のカマシを連佛をギリギリ差して優勝している。再びワンツー決着といこう。
 機動型の層の厚さなら近畿勢に軍配が上がる。城戸との同期対決に燃える吉堂将規も7月富山322着など、先行勝負に徹して着実に結果を出してきている。同県の吉田篤史も6月向日町から連続優参中と上り調子。両者が並ぶなら地元勢にとって脅威の存在となりそう。また、近畿では先行力高い三田村謙祐にも警戒が必要だ。
 点数最上位の朝日勇も、吉川希望を目標に得てVへ虎視眈々。

 城戸は、115期の中でもいち早く特別昇班を果たした精鋭。3月前橋で落車し、復帰戦の6月当所でも落車してともに鎖骨を骨折と今年に入って足踏み状態が続いているが、開催休止期間にみっちり練習した成果が出て脚自体は上がっている。地元の当所にはルーキーチャンピオンも含めて今年4度目の登場だが、ここ2戦は落車、準決3着で優参に失敗と悔しい思いをしているので今度こそ。ダッシュ、地脚とバランスの取れた脚質で、“先行もまくりもこだわりなく、タイミングがきた所で仕掛けている”と以前は話していたが、バック数20回前後の積極先行と化しているのは充実の表れ。タイミングを逃さぬ一気攻撃で他の同型を黙らせる。

 チャレンジは、追加参戦の兼本将太が初V達成に燃える。本格デビュー戦の7月武雄ミッドナイトは卒記チャンプの青柳靖、2戦目の同月当所ミッドナイトは同県で在所ナンバースリーの松本秀、3戦目の8月の広島モーニングはダッシュ強烈な犬塚貴と強い同期の前にいずれも準Vに止まったが、連は一度も外していないようにまずまず順調なスタートを切った。養成所では能力評価で2回Aを獲得し、在所順位も14位と健闘した実力はダテではない。まだレース運びに甘さはあるが、一戦ごとに慣れていっているし、11秒台前半のタイムを叩き出せるスピードは、抜けている。地脚タイプで掛かってからの加速が強烈。今はまくりの決まり手が多いが、脚質的に逃げてもいける。
 先行勝負に徹して一歩ずつ力を付けてきた緒方慎太朗は前回の8月佐世保ミッドナイトでも松本と別線しており、ここも兼本とは連係しないか。
 また、同じ九州で島村匠も強敵となりそう、今はルーキーと練習していることあって、チャレンジに降格していることを差し引いても好調な動きが光っている。

権田浩一記者

2020年9月2日 23時37分

開催情報

ページトップへ