第2回施設整備等協賛競輪が開幕 ~武雄競輪場~

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山岸佳太
刺激を受けてモチベーションを上げている山岸選手
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小原佑太
世界で活躍する小原選手が自慢のスピードを披露
色めき立つ若手の機動型がシリーズを盛り上げる

 11月25日(木)から武雄競輪場を舞台に第2回施設整備等協賛競輪が幕を開ける。もちろん地元記念を4度も制している荒井崇博(佐賀・82期)が堂々とシリーズをけん引するが、若手の機動型が大活躍した第63回競輪祭に刺激を受けた選手たちも目の色を変えてシリーズを戦い抜く。
 
 吉田拓矢のG1初勝利に誰よりも刺激を受けて喜びを分かち合ったのは同県で同期の山岸佳太(茨城・107期)だろう。自身は3連続3度目の競輪祭出場こそ叶わなかったが熱い走りに心を打たれた。今シリーズは前回富山を途中欠場しての一戦ながら体のケアを十分に行い、初日から気持ちを入れて戦い抜く。
  
 「拓矢が優勝して本当に嬉しかったですね。先に獲られて悔しいとかそんな気持ちには一切ならず、感動しました。今年は競輪祭に出られず一緒にその雰囲気を味わうことはできなかったですけど、同期とLINEをしたり、終わった後の拓矢とも直接LINEしました。同期の新山(響平)も凄かった。あのメンバーでそのまま押し切るんじゃないかって。強かったですね。やっぱり競輪学校の時からあの二人が引っ張っていたというかアタマ一つ、二つでていましたからね。さすがですよね。自分も置いていかれないようにしないと。現状はまだまだ追いつけないと思いますけど、これ以上は引き離されないように」
 
 アマチュアの面倒を見始めたことも山岸にとってプラスに働いている。
 「同じ大学の後輩の子で選手を目指しているっていうので自分が面倒をみることになりました。試験に向けて一緒に練習して、結果的に今年の試験は落ちてしまったんですけど、また来年頑張ろうって感じですね。その練習に付き合っていて自分の調子自体も上がってきていますね。今までは街道練習が中心でしたけど、拓矢の弟の有希もでてきて、拓矢とか若手ともバンクで一緒に練習する回数が増えましたね。スピードも上がってきましたし、コーナーの回り方も良くなってきていると思います。前回は初日から力の入り方が良くなかったですけど、今回はしっかりとケアをしてきたので大丈夫です。4月の記念は初日に負けてしまっているので、その分も今回は頑張りたいですね」
 
 優勝した吉田拓矢はもちろん、己の力を信じて果敢に攻めて準優勝の新山響平に刺激を受けた選手も多いだろう。
 同県で後輩で同じナショナルチームに所属している小原佑太(青森・115期)も先輩に刺激を受けて背中を追いかける。
 「新山さんは本当に凄かったですね。獲ったと思いましたよ。めちゃくちゃ格好良かったですね。いい刺激を貰いました。自分も来年の競輪祭には出られるように頑張りたいですね。前回の初日と最終日は良かったですけど、2日目がまくりになってしまったのが反省ですね。しっかり早め早めに動いて行けるように。前回は久々のレースでしたけど、レースから離れているときはダイジェストの動画を見て勉強しているので。今回も普通に練習してきているので疲れはありますけど、徐々に抜けていってくれれば」
  
 今回は競輪祭直後の開催ながら好メンバーが揃い激戦必至のシリーズに。今年3人目のタイトルホルダーとなる吉田拓矢の活躍に刺激を受けた若手の機動型から目が離せないだろう。

細川和輝記者

2021年11月24日 17時30分

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