深谷知広が『火の国杯争奪戦』を制して節目の400勝を達成 ~熊本競輪場~

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深谷知広
表彰式で賞金ボードを掲げて記念撮影
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ミャクミャクとファイ太君と一緒に記念撮影
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松浦悠士に1/2車身差をつけてVゴール
熊本競輪の復興に尽力してきた深谷知広が熱い声援に応えた

 10月6日に熊本競輪場で行われた開設74周年記念『火の国杯争奪戦』は深谷知広(静岡・96期)が鋭いまくりで前団を飲み込んで通算21回目の記念制覇を達成。同時に節目となる通算400勝目をつかみとった。
【レース展開】
号砲とともに松浦悠士が飛び出して、町田太我を迎え入れて中国ラインが正攻法に構える。深谷知広-阿部拓真が中団に構え、単騎の坂井洋がその後ろに位置を取る。嘉永泰斗-中川誠一郎の地元勢は7番手に構え、人気を背負った単騎の脇本雄太は9番手で周回を重ねる。赤板手前から上昇していった嘉永泰斗が町田太我の突っ張りを警戒しながら誘導員を降ろして先頭に立つ。一旦3番手の位置にはまった町田太我であったが打鐘手前の2コーナーから車を外に持ち出して一気にスパート。最終ホーム手前の4コーナーから単騎の坂井洋が巻き返しを狙ったが、松浦悠士がうまく間合いを図りながら張ってスピードを鈍らせる。嘉永泰斗は坂井洋にスイッチしながら最終2コーナーからまくりを狙ったが思うように車が進んでいかない。最終バックまで冷静に周りの状況を見ていた深谷知広が最終3コーナーを目掛けて仕掛けていくと、町田太我の番手から抜け出す松浦悠士に直線で伸び勝ってゴール線を駆け抜けた。

【優勝者 深谷 知広】
「(復興した熊本バンクを走ってみて)震災直後の状況を見ているので、ここまでこれる熊本のパワーを感じました。あっせんが出た時点から楽しみでした。地元みたいな感覚で迎えてくれたので。自分がナショナルチームの時に(熊本)支援をしたのはだいぶ前でのことですけど覚えていてくれて。少ない力だったと思うんですけど、少しは力になれたのかなっていう実感はありますね。(初手の位置取りは町田が)突っ張ればいい位置になりますし、引いたら切り替えようと思ったんですけど。スピードが上がっていたので無理はしないで。坂井君が仕掛けたところで周りがどういう反応をするのかを落ち着いて見ていました。脇本さんが飛んでこなかったので。踏んだ瞬間に行けるなっていう感覚はありました。あとは煽りだったり、アクシデントに気を付けて。(優勝した瞬間は)本当にシンプルにうれしかった。前回が終わって多めに休んで、直前だけで仕上げた感じでしたけど。意外と良かったですね。抜群の仕上がりまではいかないですけど。(寛仁親王牌まで)日にちがないですけどやれることをやって。

細川和輝記者

2024年10月6日 17時55分

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