地元の深谷知広が『たちあおい賞争奪戦』初制覇! ~静岡競輪場~

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深谷知広
4度目の挑戦で当記念初戴冠
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岩本俊介(9番車)の猛追を振り切る深谷知広(1番車)
通算22度目のGⅢ制覇

 2月16日に静岡競輪場で行われた開設72周年記念『たちあおい賞争奪戦』は深谷知広(静岡・96期)がS級S班の岩本俊介を背に壮絶な消耗戦をまくり切って、静岡支部移籍後は初となる地元記念制覇を果たした。

 【レース経過】
号砲が鳴り各選手がスタート取りに動くも、最内枠の深谷知広が制して南関勢が前受けからレースを進める。レースは赤板前の2センター付近から動きはじめ、新山響平の上昇に合わせた嘉永泰斗がインを切る。打鐘過ぎに態勢を立て直した新山が嘉永を押えるも、7番手となった眞杉匠が一気にスパートし両者で踏み合いになる。眞杉が先行争いを制し、最終2センターでは新山を叩き切るも坂井洋との連係が外れて裸逃げになる。最終バックでは坂井洋が追い上げ気味に踏むも、浅井に弾かれ減速。そこを後方で脚を溜めていた深谷が前団の消耗性を一気にのみ込み岩本も巧追。単騎の河端が南関勢を追い、直線はゴール出伸び比べとなったが、深谷が岩本の猛追を1/2車輪差で退け先頭でゴール線を通過した。

 【優勝者 深谷知広 選手インタビュー】
「ずっとみんなに気を使わせていたので、やっと獲れて少しホッとしています(笑)。(ファンの声援は)地元で優勝したんだなという思いが沸いてきました。どこからでもどんな位置からでも自分の力を出し切ると。なるべく小細工しないで自分の力を出し切ろうと。1番車というのもあって前の方っていうのはあって、みんな、隙のない選手ですからみんなに動いてもらってから仕掛けようと思っていた。切り合いにはなると思っていて、そこを見てからと思って、後ろに河端さんがいたので、被らないタイミングで自分の踏み込めるところでと。最近、振り切ったことがなくて、それくらい強い選手がかためてくれる。抜かれてもワンツー、押しきれれば最高と思っていました。(ゴールした瞬間)後ろに岩本さんが見えてワンツーが決まった喜びがあって、地元で優勝できたんだと、わいてきました。かなりきつい練習をしてきて、初日はかみ合わなくて不安もあったけど、そこの反省点から立て直せた。また、戦いが始まるのでこれを機に活躍できるように頑張っていきます。豊橋はずっと練習をしてきた競輪場。豊橋記念も1回しか優勝をしていないし、豊橋で優勝という思いは強いので、まずは1戦、1戦ですけど頑張りたい」

髙野航記者

2025年2月16日 17時48分

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