深谷知広が防府記念の初日特選を制す ~防府競輪場~
世界選手権のメダリストを力でねじ伏せて白星スタート
11月1日にリニューアルした防府バンクで幕を開けた開設75周年記念『周防国杯争奪戦』の初日特選は深谷知広(静岡・96期)が逃げて抵抗する太田海也を力ずくでまくって白星スタートを決めた。
初手で正攻法に構えた深谷知広いは青板周回のバックで上昇してきた太田海也を見送ると、赤板手前で単騎の山口拳矢に押し込まれてしまい6番手まで下げる形に。菅田壱道に動きがなかったため打鐘付近から車間を空けて間合いを取ると、最終ホーム目掛けて反撃を開始。武藤龍生が離れてしまうほどの加速で前団に襲い掛かると、清水裕友のブロックを警戒しながら外々を踏み込んでゴール線を突き抜けた。
太田海也の押さえ方次第では突っ張りも考えていた様子で、道中で山口拳矢と絡んでしまったのは想定外だったかもしれないが、冷静に反撃のチャンスを窺っていた。
「前からなら突っ張りも含めて、それか、中団からと思ってました。(山口)拳矢と併走になって、先手を取られた形で内に押し込まれて、下げるしかなかった。(仕掛けてからは)思ったよりも進んでいました。あとは、VTRで確認したい。まだピリッと感はないけど、この1着をつなげていきたい」
深谷知広は地元で行われる静岡グランプリ出場に向けて賞金争いの渦中にいる。現在は10位で9位の岩本俊介とは約500万円差であるが、8位の新山響平とは1000万円以上も差が開いている。今シリーズの優勝賞金520万円は最後の勝負となる競輪祭を迎える前に大きなプラスとなることは間違いないだろう。初日特選を制した深谷知広が勢いそのままに2日目以降も存在感を示して、決勝まではもちろん、ノンストップだ。
2024年11月1日 18時25分
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選手詳細データ
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深谷知広 選手静岡・96期