松浦悠士が開設73周年記念「ひろしまピースカップ」を制す ~広島競輪場~
町田太我は悔し涙の2着
12月23日に広島競輪場で開設73周年記念『ひろしまピースカップ』の最終日が開催された。決勝戦は町田太我のカマシに乗った地元のエース・松浦悠士が差し切りV。これで通算5度目となる地元記念制覇を達成した。
【レース経過】
号砲が鳴り4車が飛び出し、大外枠の清水裕友がSを取って地元勢は中団からレースを進める。後ろ攻めとなった山口拳矢は赤板で犬伏湧也を押さえにかかるが、犬伏がその動きを突っ張る。突っ張らっれた山口は削り君に降りて3番手を確保。車を下げた町田太我は打鐘3角からスパートを開始して、最終ホームで犬伏を叩き切ると松浦悠士がそれを追っていく。3番手は単騎の星野洋輝が取っていたが、大川龍二が追い上げ併走になる。最終バックでは自力に転じた清水が前団に襲い掛かるが、松浦の後ろで止まり星野と絡んでいた大川が落車し松谷秀幸が乗り上げるかたちになった。後続のもつれはあったものの最後は逃げ切り図る町田を直線で差し切った。
【優勝者 松浦 悠士インタビュー】
「自分だけではなく広島の誰かが優勝できればと思っていたので良かった。(スタートは)星野君には車輪がかかっていたと思ったけど、(清水)裕友にはかかっていない感じがしたので引いてしまった。(町田)太我は前が良かったと思うので自分のスタートミスです。(町田がカマして)すごく強かったです。大川さんが外にいたのはわかって、内に星野君がいるのもわかっていた。裕友が外から来たのもわかっていたけど、太我のカカリが良くて、あまり仕事はしなくていいかなと。本当はワンツースリーを決めたかったけど事故もあったので。(広島記念は)初優勝を飾ってからは(出場している時は)連続で優勝させてもらっている。今回は連日、すごいお客さんが多くて、一時期は廃止の話もあったなか、改修していい施設を作ってもらい、選手は幸せだと思う。(今年は)怪我もあったけど、それを早く治せないのも自分の力不足だし、落車に関しても自分が未熟だったし技術不足。そういうところをしっかりやっていけば来年はグランプリに乗れると思うので自分を信じてやっていきたい。(来年からはS級1班で)また広島を走るのが楽しみです。何とか全日本選抜にも乗れるし、特別を勝ってグランプリに出たい。今回は今年いっぱいで登録が終わる車輪から、新しい物を組んでもらって正解も出たので良かった。来年につながると思う。ダービーの特選も狙えるところにきたし、1月もしっかり走っていきたい。また明日から頑張ります」