今年は〝自力〟で負けなしの浅井康太 ~静岡競輪場~

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浅井康太
初日特選を制し取り囲む取材陣に丁寧に対応する浅井選手
現状を把握して更なる上積みへ

 静岡競輪場を舞台として2月21日(金)に幕を開けた開設67周年記念『たちあおい賞争奪戦』は初日の日程を終了。来場者数は3,780人で売り上げは初日の目標金額に定めた9億9千万円を上回る10億1千2百万円。
 初日特選で人気を背負った南関ラインを飲み込み勝利を手にしたのは浅井康太(90期・三重)。

 レースは赤板過ぎに中川誠一郎が切ったところを、渡邉雄太が押さえて先行態勢に入ったが、正攻法から後方まで引いた小松崎大地が打鐘過ぎから車を外に持ち出してカマシを敢行。S班の郡司浩平が渡邉の番手で懸命に援護したが、小松崎は簡単には飛ばず外にへばりつく。すると、単騎の浅井が隊列が短くなったチャンスを逃すことなく最終2コーナーから一気にまくり切り、追い掛けた鈴木竜士を振り切った。

 「渡邉君がすんなりと駆けて郡司君が番手から出る流れになれば苦しかったと思いますけど、踏み合いになって展開が向いた。サラ脚でいい位置も取れましたしね。しっかりと判断して仕掛けられました。(スピードは)もう少し出て欲しい感じですね。でも今日を基準として少しずつ上げていってコンディショニングができれば。まだ多少(肩に)違和感はありますけど、結果的にまだ(今年は自力で)負けていないんでね。体の使い方もつかめてきたし、しっかりとケアもして明日に備えます」
 
 今年は復帰戦となったいわき平記念の初日も単騎で制し、豊橋で行われた全日本選抜競輪の3日目、4日目は鋭いまくりで快勝と〝自力〟で動いている4走の全てで勝利を手にしている。体の使い方や繊細な感覚も取り戻しつつあり、二次予選以降も高いパフォーマンスを披露してくれるだろう。

細川和輝記者

2020年2月21日 17時44分

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