落車明けも問題なし

　6月3日にTIPSTAR DOME CHIBAでPIST6 2023ラウンド9の1次予選が行われた。2RにはS級1班の皿屋豊が出走し、豪快なロングスパートで力の違いを見せ付けた。
　
　レースは残り3周で皿屋が進出を開始し、栗田万生がその動きに合わせて先にインを切った。その上を関根崇人が叩きに出て、栗田は2番手を確保。そのままずかさずスパートして、残り1周半で関根を叩いて先行態勢に入る。後方で脚を溜めていた皿屋は前団の動きを見極めて、残り1周半で一気のロングスパートを放つ。残り1周で栗田を捕らえると、そのままどんどんと加速して先頭でゴール線を駆け抜けた。

　「一旦先に動いて他の選手の出方を見た。下げてもチャンスはあると思ったので引いて立て直した。どこからでも行けると思ったし落ち着いて走れた。前の人のスピードを貰えたし自分の得意パターンでした。(落車の影響で)体の痛みはあるけど何とかやれている。準決ぐらいからレベルは上がるし、さっきみたいなレースでは通用しない。その辺りはしっかり考えて走っていきたい」
　
　PIST6では準Vを含む3度の表彰台入りと、優勝まであと一歩のところに迫っている。強豪が揃う今シリーズでも、持ち味を発揮できれば悲願の初Vも十分にありそうだ。

• 選手詳細データ

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  皿屋豊 選手三重・111期