地元の清水裕友が3連覇 ~防府競輪場~

photo-20527
清水裕友
優勝トロフィーを掲げてガッツポーズを決める
photo-20528
清水裕友
自力に転じてG線を駆け抜けた
photo-20529
清水裕友
表彰式を終え地元の仲間に拍手で迎えられる
次回の競輪祭に弾み

 防府競輪場で開催された開設71周年記念「周防国府杯争奪戦(G3)」は、11月3日の最終日に決勝が行われた。地元のS班、清水裕友(山口・105期)が、2年前に初めて記念を制したホームバンクで防府記念3連覇を遂げた。
 レースは、赤板からペースを上げた市橋司優人が主導権。壮絶な踏み合いの末に宮本隼輔が最終1コーナーで先頭に立つも、自力に転じた清水が2コーナー過ぎからまくりを打ってファンの期待に応えた。清水は2月の全日本選抜(G1)、7月のサマーナイトフェスティバル(G2)を含めて、今年はこれで5度目のグレードレース優勝。地元Vで弾みをつけて、今年最後のG1、競輪祭(11月18日~)で2度目のタイトル奪取を狙う。

 「今シリーズは今までで一番緊張しました。(3連覇を)絶対に決めたいと思っていましたし、最近が不甲斐なかったので地元でいいきっかけにしたいと思っていました。あそこまでフタをされるのは予想外でしたね。九州もヒデさん(山田英明)が付いていたし、僕らだけを意識する展開にはならないかなって。ちょっと宮本君が内に行ったときに対応が遅れてしまいましたね。いつ外を踏んでもいいように準備していたので。まあでも結果オーライですね。宮本君も脚を使っていたし、あそこでちゅうちょしてバックを踏んだらヒデさんが後ろからくると思ったし、そこはシビアに。待ったらないんで。今回は今までとちょっと違いましたね。去年とかも山口一人の決勝でしたけど、今年は前も後ろも山口で3人だった。数少ない人数の支部なのでなかなかないことなので噛み締めながら走りました。夏くらいからだらだら低迷していたので、この地元で引き締まった感じですね。競輪祭で(グランプリを一緒に走る)仲間を増やせるように頑張ります」

 4日間通しての売り上げは53億8,969万3,400円。昨年の売り上げ48億円を大きく上回り、目標として掲げていた50億円をも上回る盛況ぶり。決勝の売り上げだけで5億4,000万円オーバーと地元の清水に対するファンの期待が売り上げに現れる形で幕を閉じた。

竹内祥郎記者

2020年11月3日 16時39分

開催情報

ページトップへ