プレッシャーをはねのける優勝

　11月6日、防府競輪開設73周年記念『周防国府杯争奪戦』の決勝戦が行われ、地元の清水裕友が５連覇の偉業を達成、大勢のファンから祝福の拍手に包まれた。
　「（防府は）なんかわからん力が働く。それ（応援）が一番うれしかった」。地元ファンの声援が清水に力を与えていた。

　シリーズが始まる前から「地元記念の５連覇を目指している」と公言し、有言実行の快挙だ。「（決勝の）着だけ見れば最高ですね。（５連覇は）大したもんですよね。これだけは誇れる。お客さんの声援だったり、普段練習しているバンクってこともいいように働いていると思います」

　地元開催は力をもらえると同時に「防府記念だけは倍くらいの時間に感じる。疲れました」と大きなプレッシャーも受ける開催だ。防府競輪場はこのあと２年間の施設整備期間に入るが、この優勝はファンの脳裏に刻まれることだろう。

　優勝した清水だが、余韻にひたる間もなく、今年の大一番である競輪祭が次走に控えている。現在の賞金ランキングは第９位、5年連続のグランプリ出場をかけて戦うシリーズだ。「2日目から思うように自転車に乗れだして、モヤモヤ感がなくなった。そこを煮詰めて競輪祭に行きたい」と手応えをつかんで今年最後のＧⅠの舞台に向かう。

• 選手詳細データ

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  清水裕友 選手山口・105期