深谷知広が300勝を達成 ~伊東競輪場~

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深谷知広
300勝はまだまだ通過点。これからも白星を積み重ねる。
地元ファンの声援に応えて節目を達成

 11月5日(金)から伊東競輪場で行われているF1シリーズ『ジャパンカップ×HPCJC』のS級初日特選12レースで深谷知広(静岡・96期)が節目となる300勝を達成した。
 レースは眞杉匠(栃木・113期)が赤板前に上昇し先行態勢に入る。深谷は6番手に置かれる苦しい展開となったが、最終バック前からまくり上げると先まくりを放った新山響平らをまとめて飲み込みゴール線を駆け抜けた。
 深谷は今年の1月に静岡に移籍して以降、伊東競輪場を走るのは今年初の出走となっていた。テレビインタビューで300勝のことに付いて聞かれると「300勝というより、静岡に移籍して初めて(伊東で)のレースでの1着で良かったです。地元のレースですし、皆様の前で一走、一走良い走りをすることが目標です」と力強く答えた。
 深谷は2009年、豊橋競輪場で96期生としてデビュー。18連勝でS級特別昇級を決め、デビューしてからの連勝記録は20連勝まで伸ばした。その他にも前橋競輪場で行われた第62回高松宮記念杯決勝で優勝。吉岡稔真氏のデビュー最短G1優勝記録を更新してみせた。東京オリンピックが終わり自転車競技に関しては引退することになったが「平成の怪物」の異名は色あせることはない。これからも自慢のスピードで白星を積み重ねていく。

木村貴宏記者

2021年11月5日 17時35分

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