炎の2周半先行を見せた深谷知広 ~松戸競輪場~

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深谷知広
頼もしい先行選手
地元勢と上位独占

 8月27日松戸競輪開設73周年記念「燦燦ダイヤモンド・滝澤正光杯」の2日目が行われた。二次予選の10レースでは前受けの深谷知広が青板バックで上昇してきた山崎芳仁を突っ張り、赤板過ぎにカマシにきた貴志修己を完璧に合わせてきって主導権。そのまま別線を完封すると番手の和田健太郎が交わして3番手の中村浩士も続いて南関勢が上位を独占した。

 レース後の深谷は「後ろのプレッシャーがすごかった(笑い)」と隣にいた和田健太郎の前で冗談を話すほど明るい雰囲気。「前回のオールスター最終日に根田さんに行ってもらって、その気持ちを受け取って走った」と今回の出場メンバーにいない根田空史の分までもと地元2人の前で先行策に出たのだ。まさに〝南関の深谷〟ここにありというレースだった。

 「意外にも最近になく感じは良かった。この感覚を生かしていきたい」と長い距離を駆けてつかんだ手応えもある。「コンディションと走り方、出たメンバーの中で最善を考えて走りたい」と準決勝に臨む。地元の岩本俊介と山賀雅仁の前で風を切っている雄姿が見られそうだ。

小山裕哉記者

2023年8月27日 21時51分

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