皿屋豊がホームで連勝 ~松阪競輪場~

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皿屋豊
力強さが戻り予選を連勝
その“壁”を自らの力で超える

 松阪競輪場で開催されている開設72周年記念「蒲生氏郷杯王座競輪(G3)」は、10月8日に2日目が行われた。勝ち上がりの二次予選でホームバンクの皿屋豊(三重・111期・S1)が、逃げ切りで連勝。坂口晃輔との地元ワンツーで準決に進んだ。

 3大会連続、3度目のホームバンクでの記念。過去の2回は、ともに準決まで勝ち上がっている。昨年はヘルニアを発症したなかでのシリーズで万全ではなかった。だが、今年は違う。「いい状態で迎えられた」と、初日に確かな手ごたえをつかんでいた。
 迎えた二次予選は、強風のバンクコンディションを味方につけてカマシを敢行。月森亮輔の激しい抵抗にはあったものの、別線を完封して押し切った。
 「昨日が雨だったんで、上がれば風が吹くかなっていうのはありました。ここ2回くらい月森君にやられているし、点数以上に苦手な意識があった。簗田(一輝)君も復調していますしね。風が味方してくれました」
 ホームのアドバンテージを最大限に生かして、逃げ切りでの連勝。ただ、これで満足するわけにはいかない。
 「(初日、2日目と)まだ特選クラスと戦ってないんで、(準決は)真価が問われる。(ホームの松阪記念は)準決の壁に跳ね返されているので、その壁を突破できるような準備はしてきている」
 一昨年12月の広島で記念のファイナルを経験しているが、G3の優出はその一度だけ。2度目のキップをつかむためには、“壁”を超えなければならない。
 「キツいですね」と、準決メンバーを見て偽らざる気持ちを吐露したが、弱気になるわけにはいかない。昨年の準決同様、浅井康太とのタッグ。今度は2人で地元の決勝に名を連ねる。

竹内祥郎記者

2022年10月8日 19時47分

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